早いもので父親が亡くなってから2ヶ月以上が経ってしまった
毎日、朝起きた時と、仕事から帰宅した時に線香をあげるようにしている
遺影を見て手を合わせる
母親は、毎日よく線香あげてくれるね、お父さん思いだね
と言うが、これくらいはしないとね
てか、母親も毎日線香をあげてくれるじゃん
お茶をあげたりしてるじゃん
眠れないのでスマホに入ってる父親の写真を見ていた
家族で撮った写真がほとんどなかったので、一時的に退院して自宅で介護していた時に写真を撮ったわけだが
遺影に選んだ写真は真顔、他の写真は少し笑顔だ
父親はこの時どんな気持ちだったのだろう、と考える
少し笑顔だが内心は穏やかではなかったはずだ
母親と一緒に主治医から宣告を受けた時はどんな気持ちだったのだろう
自分は仕事でその時はそこにいなかった
あとで父親と母親と自分の3人で改めて宣告を受けた時、少しの希望を信じていたが絶望になった
父親が肩を落とし俯いていた姿は今でも覚えている
どんな気持ちだったのだろう
まだやりたい事もあっただろう、話したいこともあっただろう
でももうまともに自力で歩く事すら出来なくなっていた
体調が悪くなり、最後の日が近いと悟った時、どんな気持ちだったのだろう
そして、自分がその立場になった時、どんな気持ちになるのだろう
と、写真を見て考えてしまった
少しだけど笑顔で写真を撮れたのは嬉しかった