nonamenonanashi’s blog

父親の最後を忘れない為の日記

父親の死②

11月13日に父親が体調不良で早退してしばらく会社を休むことになった

下痢が続き食欲もあまりないようだ

自分が仕事から帰宅して、少しでも食べられたのか、体調はどうなのか、心配で聞いてみる

痛くはないんだけど下痢が続く、何だか味覚がおかしい、何を食べても苦くて不味いと言う

病院に行ってみたら?と言うと、そうだな…と

病院嫌いな父親が近所のクリニックに行って薬をもらってきたが、その帰り道にやはり漏らしてしまったようだ

11月21日に仕事から帰宅すると母親が、今日はお父さん調子悪いみたい、食べても下痢するし吐いちゃうし…と

あまり食べていないし吐いていたら栄養失調になるんじゃないか?病院で点滴でもした方が?それよりも入院でもした方がいいんじゃないの?と父親に聞くと、入院したい…

もっと早く入院したいと言ってくれれば、入院しようと声をかけてあげれば良かったと後悔した…

19時過ぎ、病院に電話して診てもらいたい、入院させたいと伝えると、空いているから大丈夫とのこと

病院に向かう準備をしていたら父親がまた漏らしてしまった

着替えさせて病院に向かう

受付けで症状を伝え待合室で待機

父親が呼ばれて母親と一緒に医師に症状を伝える

触診でお腹を押すと痛がる父親

どこを押しても痛いね?これは徹底的に検査しましょうと医師が言う

母親と待合室で待機し、父親は検査の為にあっちの部屋に行ったりこっちの部屋に行ったり

しばらくすると検査が終わり、診察室から医師と看護師の声が聞こえる

夜間診療なので殆ど人もおらず診察室からの会話が聞こえる

これは患者さんには話さないで、ご家族の方にだけ話そう、と

自分と母親が呼ばれて診察室へ

検査の結果、大腸癌の疑いがあり、それもかなり進行していると思われる事、腸閉塞、腸重積、肝臓にも転移してる可能性がある事が写真を見ながら伝えられたが、専門ではないので明日、専門の先生に確認してもらうとのこと

ある程度、覚悟していたとは言え、厳しい現実を突き付けられるとさすがにキツかった…

それもこんなに悪いとは…

母親が心配で声をかけたが大丈夫と答える

いや、大丈夫なわけがないだろう

看護師に入院の手続きをする様に言われ、必要事項を記入する

父親に声をかけ母親と一緒に励ます

治るから大丈夫だと

その言葉がただただ虚しい…

病室の手前まで見送って父親は病室へ

自分と母親は看護師から入院の説明を受けてから帰宅

もうとっくに日付が変わっていた

そういえば夕飯も食べていない、でも食べる気もしない

とりあえず風呂に入り寝ることにする

すでに2時になっていた

6時前には起きて仕事にも行かなければならない

しかし、いろいろ考えてしまって寝られずに朝を迎えた