nonamenonanashi’s blog

父親の最後を忘れない為の日記

父親の死③

父親が入院していろいろ考えてしまって寝られなかったが仕方なく仕事に行く

11月22日、上司に、父親が入院した事、あまり良くない状態である事、今後早退や欠勤するかもしれない事等を話した

お互い様だから仕事の事は気にしないで少しでもそばにいてあげて、と言ってもらえた

仕事中も父親の事が気になって仕方がない

休憩中に母親に電話してみると、主治医が検査結果を見て、もう一度検査し、母親を病院に呼んだようだ

父親と一緒に病状の事等の説明を聞いたとの事

やはりかなり良くない状態で全身に転移してるみたい…と

大事な事なので息子さんにも話したいから後日病院に来てほしいとの事

言葉が出ない…

帰ってから詳しく聞くよと電話を切る

どうしてこんな事に…もっと早く病院に行っていれば…と思いながら仕事に戻るが集中出来ない

帰宅して母親から話を聞く

主治医が書いてくれたメモを見ると、大腸癌ステージ4、腸閉塞、腸重積、リンパへの転移、肝不全

もう治療法はなく、緩和ケアを行っていくとの事

2月の誕生日までは大丈夫かな?と考えていたが、年内は大丈夫かな…いや…それどころか…

厳しい現実だが受け入れなければならない…

父親が入院した病院は予約すれば週に1回10分だが面会が出来るので、予約し面会に行くことにした

23日、仕事が終わってスマホを見ると父親からメール

からだがもうだめ

電話してみると出た

スクーターを廃車にしてほしい、お母さんの事をよろしくな…と言う

何を言ってるんだ戻ったらまたスクーターに乗るだろ、お母さんともまた一緒に暮らすだろ、と言うと、そうだな…と返事

悲しくて寂しくて泣いてしまった

泣くのをこらえて父親の下着を買い、号泣しながら帰宅

24日、父親とメールや電話で少しやり取り

25日、予約の時間に面会に行くと父親が点滴をしながらデイルームまで歩いてきた

顔は今まで通りに見えるがやはりあまり食べられないようで身体は痩せてしまっている

体調の事等を話し少し写真を撮っておいた

あっという間の10分だが面会出来るだけありがたかった

帰宅して、自分に何が出来るか、何をしてあげられるかを考える

そばにいてあげるのが1番だがそうもいかない

父親に残された時間はあまりない