病院から帰宅して、もう長くはないであろう父親に何が出来るか、何をしてあげられるかを考えていた
とは言っても入院してしまったのだから病院に任せるしかないのだが
神社にお詣りしようかな…
調べてみると県内に癌封じの神社が3件
癌封じの御守りや絵馬があるようだ
自力で行ったことのない所なので電車で行ってみようと調べてみると片道で2時間以上だ…
遠いし時間かかるしめんどくさいな…と思ってしまったが、家にいても落ち着かない、ここで行かないと一生後悔するだろうと思い行く事にした
気が付けば日付が変わっている
11月26日、朝起きて母親に神社にお詣りしてくることを伝え駅へ向かう
電車の中でもいろいろ考えてしまう
行ったことのない方面に向かうので知らない駅名ばかりで少々不安になるが行かなければ
父親に癌封じの神社があり御守りを買ってくるとメールするとしばらくして
ありがとう
と返事が来た
途中からぼーっとしていたせいか降りる駅を間違える
また電車に乗りようやく目的の駅に着く
予定より1時間近くオーバーしてしまったが無事に神社に着いた
父親の癌が治るよう祈願し、癌封じの御守りと絵馬を買う
絵馬に父親の癌が治りますようにと書き奉納する
父親にとっては気休め程度かも知れないが自分に出来る事をするしかない
帰りにもぼーっとしていてまた降りる駅を間違える
母親に帰りが遅れることを電話で伝えると、精神的に疲れてるんだね、気を付けて帰ってきて、と言われる
行きも帰りも降りる駅を間違えた事はさすがに笑われた…
夕方に帰宅し、癌封じの御守りを見ると中に紙がある
そこに願い事を書いて御守りに入れておくようだ
癌が治りますようにと書き御守りに戻す
この御守りを父親に渡すんだ
翌日は仕事を半日で早退し父親の面会と主治医からのお話を聞きに病院に行く…