癌封じの神社にお詣りして御守りと絵馬を買い、父親の癌が治るよう祈願してきた
11月27日、いつも通り仕事に行くが、病院に行き父親の面会と主治医から病状のお話を聞くために早退する
部署の主任という立場なのでみんなに話さなければならない
家の都合で…という理由で今日は早退する事、今後も早退や欠勤する事が度々あるかも知れないと話した
最近元気がない、あまり喋らない、ぼーっとしてる時がある、涙ぐんでる時がある、普段休まないのに急に休んだり早退したり…何となくみんな気付き始めたようだ…
着替えて帰る準備をしていると他の部署の人から、あれ?帰るの?と聞かれる
ちょっと用事があって…と答えるしかない
半日で早退し昼食を食べ、母親と荷物を持って病院に向かう
ナースステーションに荷物や御守りを預けしばらくすると車椅子に乗った父親がデイルームに来た
自力で歩けない!?食べれてないからなのか声もあまり出ていない
荷物に癌封じの御守りが入ってる事を伝え、身に着けておけばきっと大丈夫だよ守ってくれるからさ…と手を握ってやると力強く握り返してくる
何時間もかけて遠くまで御守り買いに行ってきてくれたんだよ、こんなにもお父さん想いだったんだね大丈夫だよ、と母親が話す
ありがとうと大きく頷く父親
主治医に呼ばれ部屋に入る
写真等を見ながら説明を受ける
入院してから数値が悪化しているという…
γ-gtpが1600以上…
お酒は飲まないし太ってもいないのに異常な数値
やはり大腸癌ステージ4、腸閉塞、腸重積、肝不全、治療法はもうなく痛みを取り除きながらの緩和ケアを行っていくとの事
うつむいた父親を見るのがツラいが、本人はもっとツラいんだ
父親の前では泣いてはいけない
薬を飲んでいるがまだ下痢が止まらないとの事
父親本人が希望すれば自宅で好きな事をして過ごしてはどうか、と言われる
自宅での介護は母親も大変なので、無理だと思ったらいつでも病院に戻ってきていいとの事
父親にどうしますか?帰りますか?もちろんこのまま病院にいてもらってもいいですよ、と聞くと
家に帰りたい…
と枯れた声で答える父親
そりゃそうだ、何かあった時は病院にいた方がいいが、自分の家で家族と過した方が安心するだろう
じゃあ、帰ろうか…一緒に帰ろうよと声をかける
頷く父親
29日の午後に退院する事が決まり、それまでに介護ベッドのレンタル、訪問看護の依頼等の手続きをして帰宅
家で父親を介護する事になった