nonamenonanashi’s blog

父親の最後を忘れない為の日記

父親の死⑦

父親の希望で退院し家での介護生活が始まった

オムツ等は病院でもらった分しかないのでドラッグストアに買いに行く事に

オムツ、尿とりパッド、おしり拭き、尿瓶、メイバランス等を買い揃える

やはり介護で大変なのはオムツ交換である

赤ちゃんのオムツ交換とは違い、身体の大きい、しかも思うように動けない大人のオムツ交換だ

訪問看護の人達に教えてもらったように母親とやってみるが難しい

隙間が出来て漏れてしまう事も

訪問看護は朝の9時と夕方16時に来てもらう事になったがタイミングよく排泄するとは限らない

帰った後に排泄となれば家族がやるしかない

11月30日は仕事に行き父親の事は母親に任せる事に

やはり食べられないようで、ゼリー、ヨーグルト、メイバランス、R1くらいしか与えるものがない

1度自力でトイレに行こうして、やはり途中で動けなくなってしまったようだ

転倒でもしたら大変なので自力で行かないようにしてもらう

帰宅してから思ったが…そういえば家族写真なんて全然撮っていない

旅行に行く事もなかったしホントに写真がない

父親に介護ベッドから身体を起こしてもらい横に母親を座らせて写真を撮る

2人の間に自分が入って撮る

父親の横に座り母親に撮ってもらう

父親1人の写真も撮る

父親の左手首には癌封じの御守りが結ばれている

父親も辛いんだろうけどこの時は少し笑顔になってくれた

起きていると疲れてしまったのか横になりたいと言うので写真撮影はこれだけ

写真を見て、父親いい顔してるなぁ…と思った

3人で撮った写真が、3人のスマホの待ち受け画像になり、今現在もそのままだ

1人で撮った写真は後に遺影に選んだ

12月1日も定時まで仕事

休憩時に母親に電話で父親の状態を確認する

正直、気になって仕方がない

12月2日、出勤日だが自分の部署は仕事が入っていなかったので有給で休み

父親も休んでほしいと言っていた

家にいて父親といろいろ話したかったのだが起きていると疲れてしまうようで寝ている事が多い

ラジオやテレビをつけていてもいつの間にか寝てしまっている

起きている時は手を握ってあげた

父親は寝ているので母親に任せて銀行と買い物に行く

出かけていたその時、母親から電話がかかってきた

母親が慌てている…