父親は痛みで身の置きどころがなく、ついに医療用の麻薬、モルヒネが投与されてしまった…
黄疸で目は黄色く、天井をボンヤリと見つめ呼吸しているだけで動かない
触っても声をかけてもなんの反応もなく、瞬きすらしない
この姿にはさすがにショックを受けた
帰宅し母親と話したが、やはりモルヒネまで使う事になるとは…とショックを受けていた
いろいろ考えても仕方ないので寝ることにしたが、布団に入ってもいろいろ考えてしまう為なかなか寝られない
12月7日早朝4時頃、枕元に置いていたスマホが鳴る
病院からだ
父親の呼吸が荒くなってきているという
血圧は前日と同じくらいで安定している
こんな時間なので病院に来られるかはお任せしますが…
と言われたので朝8時頃に行きますと伝えた
寝られないまま朝を迎えた
会社に電話し、病院から電話があったので休みたいと伝えた
支度して母親と病院に向かう
看護師に案内され病室に入ると、前日と同様に父親はボンヤリと天井を見つめている
声をかけても触ってもやはり反応がない
前日は呼吸回数が少なかったが今は呼吸回数が多い
苦しいからなのか確かに呼吸が荒い
母親と一緒に父親の手を握る
その手を写真に撮る
1時間以上いたが、手を握って声をかけてやるくらいしかやれることはない…
家でもやる事があるし、また15時頃に来ますと看護師に伝え帰る事にした
寝不足と精神的な疲れでキツいのでお昼頃まで寝ていた
支度して15時頃につくように母親と病院に向かった
あと5分くらいで病院に着くという所でスマホが鳴った
病院からの電話だった…